エースの役割を果たした。巨人・菅野智之投手(31)が19日の阪神戦(甲子園)に先発し、7回5安打1失点で今季5勝目を挙げた。

 粘り強い投球が光った。初回こそ先頭・近本の二塁打などで一死三塁とされ、糸原に先制適時打を許して1点を失ったものの、その後はフォークを武器に虎打線を翻弄した。

 また、2回には味方打線が爆発して7得点のビッグ。「打線の援護もあったので、ノーストレスで投げることができました」と、右腕はその後も冷静な投球で、7回を94球でまとめた。

 優勝争いの行方を占う戦いだったが「自分自身も大事な一戦になると分かってましたし、おそらく来週も当たると思うので、そこは意識して投げました」と、菅野の視線の先はすでに次戦へ。これで9月にチームが挙げた4勝の内、3勝を菅野が稼いだことにもなるが「なかなかこういう風にね、ポンポンポンと勝つ試合っていうのはなかったから、何か良かったなあって思います。客観的にすごくそう思っちゃう」と胸の内も明かした。

 大黒柱の奮闘に、原監督も「点数というものにも助けられたと思うしね、自分のフィールディングっていう部分においても、非常に、プラスだったと思うしね。その中でリズムもどんどん良くなってきたという感じだと思いますね」と好評価。優勝に向けたラストスパートを、勢いそのままに駆け抜けていく。