豊橋競輪S級シリーズ「竹書房×だもんで豊橋杯争奪戦」(FⅠ)が25日に開幕。北日本は成田和也(42=福島)を筆頭に新山響平(27=青森)、阿部力也(33=宮城)とトップ選手を揃えてⅤ争いを優位に運ぶ。

 迎え撃つ中部勢は予選からスタートの有望株・山田諒(22=岐阜)が奮闘する。先日、鷲田幸司(35=福井)がツイッターで山田の発走機でのルーティンを紹介。右腕をグイっと前に突き出す気合満点のガッツポーズが話題になった。

「ちょっと恥ずかしいんですよね」と弱り顔の一方で、「郡司さんの真似だろうって言われました。2年前からやっていてオリジナルですよ。誰も気づいてくれなかっただけで」とうれしそうでもある。

 兄のように慕う山口拳矢(25=岐阜)が地元岐阜でGⅡ共同通信社杯を制覇。「また離されましたね。僕はまだビッグレースだと通用しない」とうなだれるが、タッグを組んで大舞台で暴れるのが目標だ。「慌てて力をつけようとしても体を壊すだけ。自分のペースでゆっくり上げていきます」。スタミナは非凡なモノがあり、加速が良くなれば強豪とも十分対峙できる。この先の成長が楽しみだ。

 初日は予選メインの11Rに登場。ライン3車で番手が北野武史(49=石川)なら思い切った仕掛けもできる。アクセル全開のアタックに注目したい。