青森競輪で行われているGⅢ「開設71周年みちのく記念競輪 善知鳥杯争奪戦」は26日に最終日を開催する。決勝12Rの上田尭弥(23=熊本)は単騎戦となった。

 準決10Rは山田英明(38=佐賀)と大坪功一(44=福岡)を背にチグハグな運行でライン決着ならず。「下げる、下げないのタイミングが半端になった最悪なレース。自分の中途半端さでお二人に迷惑をかけてしまった」とションボリ。レース後は丹念にアドバイスをもらったという。

 G戦線を戦う上で、九州の先輩らが上田にかける期待はものすごく大きい。以前にはレース後、ある先輩に追い掛け回されていたこともあったし、検車場で激しく指導を受ける場面も各地で目撃されている。

 もちろん、先輩たちも腹いせで言っているのではない。さらに強くなってほしいとの親心が前提にある。ゲキのひとつも入れてラインが機能すれば、九州勢の立ち位置もワンランクアップする。それだけの可能性が上田にあることをみんな知っている。

「みなさんが自分なんかのために色々と教えてくださるので、何とか強くなりたいし生かしたい。そう、オレ、すっげえ怒られるんですよ」と、本人も理解しておりケロっとしている。

 決勝は味方を欠いて単騎となってしまった。西日本スジの東口善朋(42=和歌山)が一縷の望みで番手に付くかもしれなかったが「最前線で戦っているし、強い」との理由で吉沢純平(36=茨城)の番手を選んだ。

 一発逆転の快速まくりで存在感を示してみせる。