29日、自民党総裁選の投開票が行われ、出馬していた野田聖子幹事長代行(61)は1回目の投票で敗北となった。得票数は63票。過去にも立候補表明をしたことがあったが、正式に出馬したのは今回が初めてだった。

 候補者討論会では「明快で分かりやすい」(自民党議員)との評価もあったものの、出馬の出遅れが響き票が伸び悩んだ。特に足を引っ張ったのが、総裁選中に再燃した野田氏の夫が元暴力団員だという疑惑だった。野田氏は「夫を信じている。歯を食いしばって頑張りたい」と事実無根と訴えていた。

 三原じゅん子参院議員が選対本部長を務め、元夫の鶴保庸介参院議員らが推薦人に名を連ねて野田氏のサポートに奔走したが、女性初の首相とはならなかった。