女子プロレスラー・堀田祐美子(54)が〝全女イズム〟全開で大一番に臨む決意を語った。

 DDT12日の東京・後楽園ホール大会でEXTREME級王者・青木真也への挑戦が控える中、8日に都内で練習を公開。後楽園で赤井沙希とのシングル戦でDDT初参戦を果たすまな弟子・川畑梨瑚に、熱心に指導を行うなど汗を流した。

 決戦に向けコンディション万全をアピールした堀田は、相手の関節技を警戒しつつも「相手は格闘技界では強豪だが、プロレスのリングに上がれば関係ない」。同王座戦は王者が自由にルールを決めることができる形式で、青木からの要望で通常のプロレスルールが採用される。これについては「ナメてるんですよ。プロレスの奥深さを教えてやるよ。全女イズムで何が何でも勝つ」と、かつて在籍した全日本女子プロレスのプライドに懸けて必勝を誓った。

「全女イズム」を何度も口にした一方、実はここ数年は自身の中でも忘れかけていたという。だが9月の後楽園大会で自身の試合後に突如、川畑が参戦を直訴した姿や、サイバーファイト・高木三四郎社長のひと言で再び火がついた。

「川畑に(参戦は)そんな簡単なものじゃないと言っていたら、高木さんが『それが全女イズムじゃないですか』と言われ、ハッと思い出した。あの時(全女時代)は、はちゃめちゃで会社から言われてないことも勝手にやった。おきて破りのことや感情で突っ走る大事さ。それは今の時代に必要ないかと問われれば、違う。今はそれが忘れられている。ルールはあってないものだけど、今の子はそれを教えてもらいたくても教えてもらえない。リングでそれを伝えたい」ときっぱり。

 2016年大みそかには格闘技イベント「RIZIN」のリングにも上がった不屈のファイターは、勝利とともに自身の生きざまを見せつける。