ボートレース多摩川の「ルーキーシリーズ第17戦 是政プリンス決定戦」は14日の5日目、10~12Rで準優勝戦が行われた。

 その10Rで、1号艇の吉田裕平(24=愛知)が6着に敗れ、3連単(4―3―6)は3万7650円の高配当に。その波乱を演出したのが蒲原健太(27=佐賀)だ。

 スタート展示から3コースのカドに引き、本番も同様に3カドからスタート。1Mを握って回り、まくり差した高橋竜矢(23=広島)に続く2着に入った。1着とはならなかったが舟足は強力だ。

「伸びはヤバいでしょ。本番は(スタートして1Mでは)内の2艇が消えた。こんなにいいエンジンは記憶にない。伸びだけでなく、手前もいい。押してくれるし、道中も前に追いつく感じがあった」と文句なしの手応えだ。

 今節の相棒・49号機は前節のGI・開設67周年記念で茅原悠紀(34=岡山)が4コースからまくって優勝したエンジン。その威力は今節も発揮され、蒲原はうれしい初優出を決めた。だが、これで満足せず「優勝したい」と色気も出てきた。

 最終日(15日)の12R優勝戦は6号艇での登場となるが「あとはスタートですね。準優を考えたら、もう少しいけると思う。(6号艇でも)チャンスはある。差しても仕方がないので思い切ってまくりたい」。狙うは渾身のスタートを決め、大外からの一撃。再度、波乱を演出して初V奪取を目指す。