高梨臨:「アンラッキーガール!」で久々コメディー演技「楽しい!」 福原遥&若月佑美と「とにかく体張っています」

連続ドラマ「アンラッキーガール!」に出演する女優の高梨臨さん=読売テレビ提供
1 / 1
連続ドラマ「アンラッキーガール!」に出演する女優の高梨臨さん=読売テレビ提供

 福原遥さん、若月佑美さん、高梨臨さん扮(ふん)する“世界一不運”な3人の女性たちが、次々トラブルに巻き込まれながらも、幸せをつかもうと奮闘する姿を描くコメディー「アンラッキーガール!」(読売テレビ・日本テレビ系、木曜午後11時59分)。不運が立て続けに訪れる展開に“ハマる”視聴者も続出している作品だ。久々のコメディードラマの撮影を「楽しい!」と話す高梨さんに、ドラマの見どころや、女優業について聞いた。

ウナギノボリ

 ◇不運続きの物語 「ここまで不運なことある?」

 ドラマは、1話完結のオリジナル。高梨さんは、仕事運ゼロで無職の35歳・綾波樹(いつき)を演じている。金運を筆頭にあらゆる運がゼロの25歳の主人公・幸を福原さん、男運、対人運がゼロの31歳・朝倉香を若月さんが演じている。

 第1話が放送されると、SNSでは「アンラッキーガール面白すぎる」「不運すぎる……笑」「不運の連続なのに、幸ちゃんが前向きだから暗くならない」といった声が上がった。そんな不運続きの物語について、「『ここまで不運なことある?』ってくらいどんどん不幸が降りかかってくる」と話した高梨さん。「(台本を)読んでいるときは、人ごとなので『ほんとにやばい』みたいな感じでした(笑い)。撮影が始まったら、一個一個やるのが大変ではあります」と話す。

 コメディー作品ということで、表情の演技を「150%ぐらいオーバーにやる」など、振り切った演技も多い。「普通のお芝居をするのとはまた違った作品を作っている感じでやっていて。こっちは完全に面白がっているので(笑い)、すごく楽しいです!」と笑顔を見せる。

 ◇福原遥&若月佑美とは「仲良し」 おしゃべりが気分転換に

 福原さん、若月さんとは、「びっくりするぐらい仲が良い」といい、「3人のグループLINEがあって、撮影が終わった後に『こんなことがあった』と写真を送ったり。仲良く楽しくやっています」と話す。3人の中ではドライフルーツ「デーツ」がはやっていて、撮影の合間に食べているといい、「『誰がおいしいぶどうを持ってこれるか?』みたいな勝負をしています(笑い)。合間にしゃべっているのが気分転換になります」と話す。

 第2話では、福原さんの顔面がケーキだらけになってしまう場面が登場したが、高梨さんは「あそこまでやるのはバラエティーでもないくらい。面白い、かわいそう、怖い、と引いてしまった……」と率直に明かしながら、「毎回バタバタしていて、とにかく体張っています!」と話す。

 10月21日放送の第3話の予告動画では、高梨さん演じる樹が、「キャー」と叫びながら階段から滑り落ちるシーンが公開されている。「お尻に痛くない(振動を)吸収する素材を置いてもらって。アクションのスタッフさんに引っ張ってもらって、本当に階段から落ちているんです」と明かす。「ガクガクガクとなって、やりながらも笑いそうでした。モニターチェックでは、みんなで爆笑でした。面白いと思います!」と予告する。

 ◇女優デビューから10年超 「新しい気持ちで毎カットやりたい」

 2007年に女優デビューした高梨さんは、「ありがたいことに、10年以上役者のお仕事をさせてもらっていて。お芝居することが自分の中の一部になっている」と話す。普段の生活の中でも、女優の仕事に結びつけてしまうことがあるといい、「『こういうことを言われると、こういう感情や表情になるんだ』と思って、職業病みたいに感じることがあります」と話す。

 女優としての転機はたくさんある。「演技の一もわからないときに、映画『GOTH』(高橋玄監督、2008年)をダブル主演でやらせてもらって。さんざん監督にしごかれて、それがないと絶対に今がない」ときっぱり。「スーパー戦隊シリーズ『侍戦隊シンケンジャー』(シンケンピンク役)でいろいろな人に知ってもらって、朝ドラ『花子とアン』をやらせてもらって。そういうターニングポイントが一個一個ないと今がないです」と続ける。

 それぞれの作品で、新しい発見があったというが、中でも、映画「ライク・サムワン・イン・ラブ」のアッバス・キアロスタミ監督に言われた言葉が印象に残っている。

 「『そのまま変わらずに、驚きなどを大切にしてほしい』と言われたことがあって。監督は、予定調和ではなくて、一個一個起きたことが、本当に起きたかのように、そのままいられることを大切にしていたので、そういうことだと思うんですけど……」と明かす。

 また、経験を重ねることで、「カメラがここにあるから、こうしよう」などと、余計なことも考えてしまうというが、「監督から言われたようなことを忘れちゃダメだと。今でも、新しい気持ちで毎カットやらないとって思うようにしています」と語っていた。

 最後に、「アンラッキーガール!」の視聴者に向けて、「1話にどれだけ不幸がつまっているの?ってぐらい、毎話いろいろなことが起こって、楽しんでもらえると思います」と話した高梨さん。「『あの人たちかわいそうだな、でも一生懸命でなんか面白いな』って思ってもらえるんじゃないかなと思うので、軽い気持ちで見てほしいです。やっている私たちは必死すぎますが(笑い)」と呼びかけていた。

テレビ 最新記事