女子ゴルフの国内ツアー「樋口久子 三菱電機レディス」最終日(31日、埼玉・武蔵丘GC=パー72)渋野日向子(22=サントリー)が70で回り、通算9アンダーで並んだぺ・ソンウ(韓国)とのプレーオフを制して今季2勝目を飾った。

 最終18番で2打差を追いつき、プレーオフ1ホール目でイーグルを奪っての大逆転勝利。「(イーグルパットは)上りだったので打ち切るしかないと思った。緊張はしましたけど、ど真ん中から入ってくれてすごくうれしかった」と振り返る一方で「(全体的に)悪くはなかったんですけど、ショットで右へのミスが多くて。パッティングで外したくないような距離をかなり外してしまったので、その分メンタル的にはきました」と反省点も口にした。

 この日は母・伸子さんが生観戦。「2年前の『(資生堂)アネッサ(レディス)』で母の前で優勝することができて、今回2回目。久しぶりに見に来てくれて、2回目の優勝を見てもらえたのはすごくうれしい。その時もプレーオフで勝ったんですけど、また違う勝ち方で、あのころとは違う自分を見てもらえたかな」と喜びつつも、これで満足しているわけではない。

「〝全部やり切った感〟はないので。まだまだ成長できる部分はたくさんあるので、そういう姿を見てもらえるように頑張りたい。こうやって母の前で優勝することができて、すごく恩返しになったかなと思うんですけど、まだまだ足りない」とさらなる親孝行を誓っていた。