俳優の吉沢亮さん主演のNHK大河ドラマ「青天を衝(つ)け」(総合、日曜午後8時ほか)に、渋沢喜作役で出演している高良健吾さんが11月3日、埼玉県川口市のSKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザで開催されたトークショーに登場。すでにドラマの撮影を終えたという高良さんは、「いや~、やっぱり寂しいですよね」と心境を告白した。
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また「1年半という長い期間、一つの役で続けられるということ自体が初めてで」と明かしつつ、「喜作が僕になっていくのか? 僕が喜作になっていくのか? 分からないですけど、せりふを覚えるのに時間がかからなくなる、一瞬で覚えられるようになってきましたね。僕なのか? 喜作なのか? という感じで」と振り返った。
思い出に残るシーンとして、第31回「栄一、最後の変身」の高良さん扮(ふん)する成一郎(喜作)と、吉沢さん演じる栄一の再会を挙げ、「自分自身が獄につながれていたので、久しぶりに、しゃべるシーンでした」と説明。
「涙を流すお芝居には自分の中で考えがあって、このシーンは、涙を流さなくても感情の表現ができるような、涙を見せずにどういうふうに表現できるだろうか、とか考えながら演じていました。栄一・喜作のなれ合わない感じ、今でいうボーイズラブのようにはしたくなかったです。実はこの2倍くらいはあったので、全部放送してほしかったなぁと」と名残惜しそうに語った。
「栄一と喜作の関係において、湿度が高くなりすぎない、からっとした感じはすごく最初から意識していました」と話し、「吉沢君との芝居は、とても楽しくて、あーしようとかこうしようとか、打合せもしないでもいけます」と信頼関係を示した。
ドラマの今後の展開については「これから先、明治編も終盤に向かって、(喜作は)もっとチャーミングになっていきますよ」と予告。「背中を押されるような、それがずっと続いているような、そんな作品だと思うのです。それは演じている自分たちもそうですが、見てくれている視聴者の皆さんもきっとそうだと思います」と自信をのぞかせていた。
「青天を衝け」は、“日本資本主義の父”と称される渋沢栄一が主人公で、連続テレビ小説(朝ドラ)「風のハルカ」(2005年度後期)、「あさが来た」(2015年度後期)などの大森美香さんが脚本を担当。「緻密な計算」と「人への誠意」を武器に、近代日本のあるべき姿を追い続けた渋沢の生きざまを描く。
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