自民党の三原じゅん子参院議員(57)がゲスト出演したミセスコンテスト「Mrs of the Year 2021 JAPAN FINAL 日本大会」。ひと際目立っていたのが早川ムツさん(99)だ。“奇跡の99歳”である彼女が得た人生の教訓とは――。

 このコンテストは外見の美しさだけではなく、内面も重要視。年齢や性別にかかわらずチャレンジするかっこいい女性になろうという理念がある。早川さんは新潟大会に参加し、特別賞を受賞。全国大会への出場権はなかったが、特別に幕張メッセのステージに立ってスピーチをした。

 そんな早川さんに少しだけ人生を振り返ってもらった。早川さんの人生の転機は1960年代のこと。教育関係の仕事をしていた時に、米国政府の招待で研修のために渡米。

「毎日、ご婦人の生活を見て回ったの。その時に管理職の数も男女で同じでビックリしちゃって。60年前の日本は男尊女卑の塊みたいなものだったから」

 男性に対しても堂々と意見をする米国人女性に早川さんはあこがれたという。帰国後は早川さん自身も自分の意見を堂々と言うようにしたという。

 65歳で仕事を辞めた後は母の介護。その母が亡くなって75歳になった際に「自分で何かをしようと思った時、体を動かしたかったからフラダンスを習い始めたの。それから24年。フォークダンスも習ったりして、それで元気なの」。

 99年の人生を経て早川さんはこう話す。

「何かをやるっていうのはいくつでもいい。新しいことに挑戦していくのはいくつからでもいいとつくづく思いました」

 早川さんはこの日の大会を振り返り、「今日出場していた女性たちはみんなあの時のアメリカの女性たちに似ている。これから日本も変わっていくかな」と変化を感じ取っていた。