阪神・野村克則二軍バッテリーコーチ(48)が15日、兵庫・西宮市内の球団事務所で就任会見に臨み、抱負を語った。

 2000年から03年まで阪神で現役選手としてプレーした野村新コーチは、楽天―巨人―ヤクルトなどでのコーチ業を経て18年ぶりにタテジマを身にまとうことに。「伝統のある球団ですし、そこでコーチができるのは光栄なこと。二軍の底上げというところで自分の仕事ができれば」と意欲を見せた。

 実父は球史に名を残す名将・野村克也氏(故人)。現役時代に阪神で野村野球を叩き込まれた矢野監督からも「『よろしく頼むぞ』と言われました。現役時代から前向きで気持ちが前面に出ているという点は本当にお変わりないなという印象がある」とした。

 今季、僅差でリーグ制覇を逃した阪神について「悔しい思いもしていると思うチームとしての力は十分にあると思う。何か足りない部分があって2位になってしまったと思うので、そこの部分を二軍ですけど少しでも力になりたい。一軍戦力として戦える選手を育てていけたら」と語った野村新コーチ。矢野監督とともに「2人のノムさんの息子」が2022年の虎を頂点へ引き上げる。