ジュリーこと沢田研二(73)がボーカルを務めた伝説のグループサウンズ(GS)、ザ・タイガースのギタリストで音楽プロデューサー森本太郎(75)が23日、TBSラジオ「生島ヒロシのおはよう定食/一直線」(月~金曜午前5時)に出演した。

このほど、GSの出身者たちが集まって結成されたタイガース・メモリアル・クラブ・バンドが、1993年(平5)年9月18日に東京・中野サンプラザホールで開いたコンサートを収録したDVD「懐かしきラブソング」を発売。

パーソナリティーの生島ヒロシ(70)が「我々の世代にとってはザ・タイガース、すごかったですよね。下積みはあったんですか」と質問すると、森本は「下積みないんですよ。申し訳ないんですけど」と答えた。

さらに「次から次へと曲は当たるは、生活は変わるは、お給料もやっぱり良かったんですか」と聞かれると、森本は「いやぁ~、いろいろ聞いてたら、安かったみたいですね。30万円くらいもらっている時に三原綱木さん(76=ジャッキー吉川とブルー・コメッツ)は『そんな安いの。僕ら200万だよ』って言ってましたからね」と苦笑いした。

厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」によるとタイガースのデビュー2年目の1968年(昭43)年当時の大卒の初任給は3万600円、昨年2020年(平32)は22万6000円で約7・4倍。この数字で換算するとタイガースは現在の約220万円相当、ブルーコメッツは約1477万円相当ももらっていたことなる。

その他、ボーカルの沢田は19年に亡くなった内田裕也さん(享年79歳)がスカウトして最後に加わったことや、干していた下着をファンに盗られたことなど懐かしいGS時代を語った。

森本は来月23日に東京・銀座タクトでクリスマスライブを行う。