女優有村架純(28)が、東芝の新テレビCMに出演する。「未来への航海 エネルギー」編など3作が27日から全国で順次、放送開始される。CM楽曲には歌手の手嶌葵が松田聖子の名曲「瑠璃色の地球」をカバーした曲が使われる。

CGを使用したため、有村は撮影時に舞台となる帆船や大海原という風景が一切目の前にない状況に加え、せりふもなく、表情と動きだけでメッセージを表現する難しい芝居に挑戦。「意志のある表情で」「ほほ笑むをやや強めに」というリクエストに的確に答えてみせた。

「せりふもそんなに多くはなく、表情だったり、何か一言言ったりして表現する部分も多いんですけど、そこに込める思いみたいなものが、本当に気持ちが良い」。抜群の集中力と安定感のある演技によって、現場はスムーズに進行したという。

バックで流れる「瑠璃色の地球」は聴く人たちに勇気を与える歌としても知られる。有村自身も日々、勇気をもらうことがあると言い、「知らず知らず、今すごく自分の支えになっていることに後から気付くことが結構ありますね。本を読んでいる時に出会った言葉とか、たわいのない話をしている中で相手からもらった一言とか、そういうささいなことが自分の背中を押してくれるなと思うことが多々あるなと思います」と振り返る。

自分が演じた役に勇気をもらうこともあるという。今春、日本テレビ系で放送されたドラマ「コントが始まる」で演じた中浜里穂子という役について「そこで紡がれる言葉とか感情がとってもむずがゆかったり、胸を締め付けられたりして。いとおしいのキュンとか、いろんな心情が折り重なっていて、とっても勇気をもらう作品になりました」と話した。

「目の前にあることに着実に誠実に向き合っていくというか、それが未来の自分のために貢献できることかと思います」。有村の演技には周囲から勇気をもらいながら、未来へ進む思いが体現されている。