東京女子プロレスで活躍するアイドルグループ「SKE48」の荒井優希(23)が、〝先輩超え〟へ決意を新たにした。

 25日の東京女子プロレス・後楽園大会で、荒井は前プリンセス・オブ・プリンセス王者の辰巳リカと対戦。得意のファイナリー(かかと落とし)やフルネルソンバスターをさく裂させ、押さえ込みや張り手などなりふり構わず〝ジャイアント・キリング〟を狙ったが、最後は辰巳のドラゴンスクリューから足4の字固めで無念のギブアップ負けを喫した。

 だが、東京女子参戦後初となるトップ戦線の選手相手に引けを取らない戦いぶり。辰巳からは「思った以上に攻められた。自分的にも熱くなれて、優希ちゃんの頑張りが伝わってきました。張り手もされて『やってくるじゃん』って思いました」と高く評価された。

 自身も敗戦に悔しさを表しつつも「今回の経験で少し成長できたと思う。ここからもっといろんな先輩たちと試合をして、もっと『惜しい』って思わせて、いつか勝てる選手になれるように頑張ります」と闘志に火がついた様子だ。

 その思いをぶつけるチャンスは目の前にある。12月18日の名古屋国際会議場イベントホールで、今度は現王者の山下実優と対戦する。荒井は「シングルマッチでもっと強くなって、先輩にも勝つようにならないといけないと思いました」とキッパリ。今回の敗戦をバネに、次戦で王者にどこまで肉薄できるか。下克上の可能性は決して「0」ではなさそうだ。