10月にテレビ朝日の看板報道番組「報道ステーション」のメインキャスターに就任したばかりの大越健介キャスター(60)の首筋が早くも寒くなってきた。

 理由は番組視聴率だ。「正直、伸び悩んでいるといった感じです。10月は幾度なく世帯視聴率で一桁を出し、局内がざわつきました。構成会議にテレ朝幹部らが同席するようになったため、常にとげとげしい感じなんです。11月はなんとか10~12%台で推移していますが、かなりヤバい状況です」(テレビ局関係者)

 視聴率を分析した結果、現在の報ステのメイン視聴者は圧倒的に60代が多く、テレビ局がこだわるコア視聴率は低い。「大越キャスターには、正直、華がない。テレ朝上層部は、年配の男性の方がニュース番組では信用=視聴率に反映すると考えていたが完全に裏目になっています」(放送作家)

 報ステの視聴率が落ちている時、それを拾ったのが「WBS(ワールドビジネスサテライト)」(テレビ東京系)。「10月に数回、報ステが一桁視聴率だった時、WBSは微妙に数字を伸ばしているんです。男性視聴者は大越キャスターよりも大江麻理子アナを見たいというのが本音だと思います」(前同)

 大越キャスターにとってつらいのは、自身が出演しない金曜日はこれまでと同じく手堅い視聴率を維持していること。金曜だけは徳永有美キャスターと富川悠太アナが担当している。「やはり大越キャスターは報ステの視聴者とはあまり相性が良くないのかもしれません」(テレ朝関係者)

 もっとも大越キャスター本人は何を言われようが、全く動じていないという。「泰山の如く、ぶれない人です。慌てたところで視聴率は上がらない。自分を貫いているところが、若いスタッフから人気がある」(前同)

 大越キャスターはここから巻き返せるか。