ビッグボスに恩返しだ。ソフトバンクの6年目・谷川原健太捕手(24)が2日、自主トレのためペイペイドームを訪れた。内外野をこなす万能性が売りの24歳は今季、主に代走や守備固めで59試合に出場。プロ初出場で昇格即スタメンを張った6月19日の日本ハム戦(ペイペイ)でプロ初安打を本塁打で飾った。一軍に定着するも壁にぶつかり、シーズン打率は1割台前半に沈んだ。プロの第一歩を刻んだが「打撃が一軍で通用しなかった」と、このオフはフォーム固めを中心に打撃向上を最大テーマに汗を流している。

 爪痕を残した6年目の若鷹は〝ビッグボス効果〟も追い風に新シーズンへ気持ちを高ぶらせている。今年4月、日本ハムの新庄剛志監督(49)が自身のインスタグラムで、谷川原の強肩動画を投稿。「久しぶりに特Aの肩を見た」などと絶賛コメントを発して、一躍「谷川原」の名を知らしめた。これに本人は「ビックリしました。守備でもすごい方に褒めていただいて自信になる。もっと(肩で)魅せたいという思いが出てきた。来年は日本ハム戦でたくさん刺して〝恩返し〟したいです」とビッグボスに感謝しつつ、目の前での強肩発動を予告した。

 自慢の肩を連発するには今季以上に出番を増やす必要がある。高いモチベーションを持ってオフの鍛錬に励む。