堤幸彦監督(66)の映画50本目「truth~姦しき弔いの果て~」(来月7日公開)が都内で3日夜、先行初上映され、出演俳優・佐藤二朗(52)と堤監督らがトークイベントを行った。

 2人は縁が深い。佐藤の舞台を観て、堤監督は2000年の単発ドラマのワンシーンで佐藤を起用。それを見て佐藤をスカウトしたのが、本木雅弘の在籍する大手芸能プロの社長だった。

 以来、佐藤は「20世紀少年―第2章―最後の希望」(09年)や「天空の蜂」(15年)など、堤作品にたびたび出演。02年製作のB級怪獣映画「EGG」を振り返り、堤監督は「すごい痩せてて、これだと佐藤二朗の半分ぐらいで〝佐藤一朗だ〟と思って…」とギャグを放ったが、観客の反応はイマイチだった。

 終始お互い茶化し合い、最後のフォトセッションでは、佐藤が「田中邦衛の口するわ」とヘン顔をしたり、堤監督の「すしざんまい!」の掛け声で、登壇者はすしざんまい社長の両手を広げるポーズを〝強制〟させられた。

 同作は、コロナ禍で表現の場を失った女優3人が、堤監督に「映画を作りたい」と直談判。文化庁の助成金を元に、予算約700万円、2日で撮った。同じ男を愛した女3人が、男の葬儀の夜に鉢合わせし、罵り合い…という話。すでに世界6か国の映画祭で7つの賞を受賞している。