元Janne Da Arc(ジャンヌダルク)のギター・you、キーボード・kiyoの2人が結成したロックバンド「Nicori Light Tours」が3日、東京・WWW Xで初のライブツアーのファイナル公演を行った。

 2019年に解散してもなカリスマ的人気を誇るヴィジュアル系ロックバンド「Janne Da Arc(ジャンヌダルク)」のyou、kiyoの2人が中心となり成。ハイトーンボイスで歌い上げる歌唱力に定評のあるαyumu、甘いマスクに艶のある歌声で見る者全てを魅了するko‐heiという2人の全く異なるキャラクターを持つ男性ボーカリストがフロントに立ち、新たなロックバンドのスタイルを確立している。

 10月にリリースした1st EP「Trigger」を引っ提げてのライブツアーは、サポートに北村望(ドラム)と高井淳(ベース)を迎え、千葉・柏PALOOZAを皮切りに全国9都市18公演を完走。ファイナルの2部公演は、デビューシングル「コマンド疑似恋愛」、「砂漠の果実」、「蜃気楼Girl」と一気に畳みかけ、序盤から満員の会場を熱く盛り上げた。 

 往年のファンの心をつかむファストテンポな楽曲が次々と披露される中、MCではyouとkiyoが普段見せないゆるいトークで和ませる場面も。さらに、新曲「Candy crime」を初披露した。 

 youは「このツアーは本当に、やる前は不安要素がいっぱいで、いろんな意味で不安だらけで大丈夫かなと思うことが多かったんですけど、公演回数を重ねるごとにバンドの結束力が高まり、来てくださるお客さんの表情もすごく良くなっているなと。やっているうちにどんどん不安感が消えていったツアーでした」と回顧。

「こういう感覚って久々だなと思って。ツアーをすることができて本当に良かったなと思って、本当に皆さんに感謝したい
なと思っています。Nicori Light Toursとして、このツアーは確実に次へのステップになったので、今後もよろしくお願いいたします!」とコメントした。

 kiyoも「ツアーが始まる前から、他の音楽フェスティバルなどが開催できなかったりなどいろんな問題があった中でも、なんとか今回のツアーを行い、無事に終えることができたらいいなと思いながら、毎回毎回乗り越えてきました。ファンの方も理解してくれて、ライブハウスの方も完全に対策をしてくれて、これが今の時代のライブなんだなと認識しました」とコロナ禍での初ツアーを振り返った。

 さらに、「大阪城ホールへ行くステップとして、来年もしっかりと活動していきたいと思います」と誓った。