ノーマスク市議として有名になった大分県臼杵市の若林純一市議(62)をめぐって、フリーアナウンサーの加藤綾子(36)に物言いがついている。ワイドショーや全国ニュースで批判的に取り上げられている若林氏だが、ネットでは「テレビだってマスクしてないだろ!」と“ブーメラン”の指摘も。さらに、カトパンの発言にはノーマスク派の怒りの矛先が向けられているのだ。

 若林氏はマスク着用を申し合わせていた市議会に鼻出しマスク姿で出席したことで物議を醸していた。マスク着用を強制され、議会での発言を禁じられたことは違法だとして市と市議会を相手取り、大分地裁に提訴している。9日にはノーマスクで市議会に出席したが、議長から退去命令が出ていた。

 若林氏は同日午後にツイッターで「マスクをしないことにより2回の注意の後、退去命令。そのまま居座ったが結局一般質問は許可されなかった」と経過を説明。「12月21日の最終日まで発言は許されそうにないが、マスクをめぐるおかしな風潮に一石は投じられた」と振り返った。

 また、同日早朝には「意味のないマスクに苦しんでる人の代表として、議会のおかしなマスクルールには従えない。このおかしな風潮を払拭するために自分のできることをする」とノーマスクを貫く意気込みもツイートしていた。

 若林氏のツイッターには「勇気もらってます」「尊敬します」とマスク着用に懐疑的な人たちからのコメントもあれば、「ウイルスをまき散らすのはやめてほしい」と否定的な意見もあるなど賛否が寄せられている。

 ワイドショーでも取り上げられ一躍、時の人に。もっともテレビでは出演者たちが若林氏に対して厳しい意見を述べていることがほとんどだ。

 これには「ノーマスクを批判しているテレビ出演者は全員がノーマスク」「ずっとノーマスクでペラペラしゃべってるテレビの人がノーマスク市議を批判するの謎」「テレビくらいだぞ、マスク着けずに仕事ができる職業は」などと、ツイッターで“ブーメラン”を指摘する声もある。

 ノーマスク派の会社員男性も「テレビでノーマスクはいいのに、市議会でノーマスクがダメな理由が分からない」と怒り心頭。その矛先をカトパンに向けている。
 9日放送の「Live News イット!」(フジテレビ系)では若林氏を取り上げたニュースの締めで、加藤が「この姿勢で何を守りたいのかというところがちょっと伝わってこないかもしれないですね」と若林氏に疑問を投げかけていたのだ。

 この男性は「アンタもノーマスクだろ! マスクしてから言え!!」と一喝。その上で「若林氏の『守りたいもの』が『マスクをしない権利』なのは明らかです。マスク着用は法律で義務づけられているわけじゃないんだから、議会で発言させないほどのことじゃない。カトパンはキャスターとしてもっと中立的な観点からモノを言ってほしい。長いものに巻かれていますね」とまくしたてた。

 マスクをめぐる議論はまだまだ終わりそうにない。