佐野史郎 多発性骨髄腫だった 血液のがん「徹子の部屋」で初告白

 俳優の佐野史郎(66)が10日放送のテレビ朝日「徹子の部屋」に出演。がんの一種「多発性骨髄腫」を患っていることを告白した。

 今年4月、TBSドラマ「リコカツ」を途中降板した際には「腎臓機能障害による入院」と発表していたが、この日初めて、病名を告白した。

 所属事務所の発表によれば、7月上旬に退院し一時、仕事に復帰したが現在は11月末に再入院。現在は、より徹底した治療のため、抗がん剤治療を行い、血液の「自家移植」の治療を行っているという。

 11月下旬に収録したという「徹子-」出演時の佐野は、肌つやもよく元気な様子。黒柳を前に「現在は通院して薬でがん細胞を抑えている状態。この分野は治療がとっても進んでいるそうで、いまはいい細胞を取り出して、悪いのをおさえて、もう一度、移植し直して、再生しようと」と説明した。

 移植はこれから行う予定だが「順調に進んでいる。入院中、退院直後は本当に仕事ができるのか不安だったけど、こんなに普通に仕事ができるのかと、自分でもびっくりしている」と経過の良好さをアピールした。

 病気が明らかになったのは、ある夜中に39度の熱が出てのこと。「コロナにかかったかなと思って、検査したら陰性で。血液の検査をしたら白血球の数が異常で。精密検査をしたら、骨髄腫の疑いがあるからすぐに入院です」と言われた。腰痛や声が出にくいという症状もあったという。

 その後2カ月間、発熱が下がらず、敗血症も併症。「38、39度が2カ月続くのが一番つらかった。もう66歳ですから、この年になるといろいろとガタが来るなと実感した」としみじみ語った。

 今回の発表は、降板した「リコカツ」の放送も終わり、「徹子の-」の出演依頼があったことから「徹子さんを前に黙っていられないでしょう」と告白を決意したという。

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