新興ボクシングプロモーション会社「プロベラム」は10日、公式ツイッターで11日(日本時間12日)にUEA・ドバイで行う予定だったWBO世界バンタム級王者ジョンリール・カシメロ(フィリピン)と同級1位ポール・バトラー(英国)の世界戦の中止を発表した。

 10日に前日計量を行う予定だったが、同社のツイッターは「カシメロ選手は、計量に間に合わず、明日のポール・バトラー戦を辞退することになった。彼の一日も早い回復を願っています」と説明。そのためバトラーは、同級8位のジョセフ・アグベコ(ガーナ)との対戦となり、両者は計量をクリアしたことも合わせて発表された。

 カシメロは体調不良で計量に姿を現さなかったとみられ、フィリピンメディア「インクワイラー」によると、ウイルス性胃炎で病院に運ばれたという。さらに、このキャンセルでタイトルを剥奪される可能性も指摘しているが、現時点ではWBOからの発表はない。

 11日にはWBC王者ノニト・ドネアが米国で暫定王者レイマート・ガバリョ(ともにフィリピン)と対戦。WBAスーパー&IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥(大橋)は14日にIBF世界同級5位のアラン・ディパエン(タイ)との防衛戦を控えるが、野望とする4団体統一に向けて影響はあるのだろうか。