阪神・野村克則二軍バッテリーコーチが11日に行われた「野村克也をしのぶ会」に際し、親族代表として御礼の挨拶を述べた。

「父が残した数多くの言葉、それをしっかり受け継いで次の世代につなげていきたい。きょう、こんなに晴れて。父のイベント事になると、少し天気が悪い日がありまして『どうかな』と心配していたのですが、ここにお集りの皆様のおかげです」と感謝の意を示した。

 先日12月8日は母・沙知代さんの命日。「2人で見守っているのではないかと思います」と天国にいる両親へむけ、球界関係者だけなく、政財界・芸能界など各方面の来賓がかけつけ、在りし日の野村さんの功績が称えられていることを報告した。

 克則氏自身は、来季は阪神の二軍バッテリーコーチ就任。1997年にヤクルトにプロ入り後、27年目のシーズンも指導者としてユニホームを通す。

「野球はだいぶ変わったな、勝負の仕方ひとつとっても変わってきたな、と思うことがあります。ですが、勝負の根底にあるものは変わらないと思います。『野村ID野球とは?』と、聞かれたことがあります。野村ID野球とは『準備野球』。勝つために何をすべきか考える。勝利にむけて、みんなで」とし、今後も、偉大な指導者であり野球人でもある父の教えをベースに、今後の球界を担う人材作りに尽力する。