ヤクルトなど6球団が発起人となった「野村克也をしのぶ会」が11日、神宮球場で開かれ、日本ハムのビッグボス・新庄剛志監督(49)ら多くの教え子たちが参列した。


 2020年2月11日に84歳で逝去した野村さんをしのぶため、在籍したNPB6球団が発起人となり会が執り行われた。祭壇には野村さんのユニホーム姿の写真とヤクルトを中心に在籍した南海、ロッテ、西武、阪神、楽天、社会人シダックスのユニホームが並べられた。 
 
 代表弔辞として江本孟紀氏、古田敦也氏、ヤクルト・高津臣吾監督が故人をしのび、息子である阪神・野村克則バッテリーコーチがお礼の言葉を述べた。

 新庄監督は野村さんからもらったグレーのジャケットに黒のタートルネックで参列。「ヴェルサーチです。野村さんが球場に来る時、着てたんですね。ボクはそれをものすごく拝見していてこれがほしいと(お願いした)」と思い出の服をチョイスしたという。

 阪神時代、直訴して1時間半以上だったミーティングを50分に縮めてもらったエピソードも披露した新庄監督は「ボクが監督になったと聞いたらびっくりするでしょうね。『お前が監督になったのか。でも逆に面白い。ワシの考え、プラスお前の宇宙人的な考えが合わさったら、もしかしたら面白いことになるんじゃないか』と思ってもらえると思う」とうなずいた。

「野村さんと最後に会った時、『お前だけはオレがこの世を去っても笑顔で見送ってくれ』と(言われた)。約束を守ります」とビッグボスは最後まで笑顔を貫いた。