NHK大河ドラマ「青天を衝け」(日曜午後8時)で演出を務める黒崎博チーフ・プロデューサー(CP)が14日、オンラインで取材会を行った。放送は残すところ2回となったが、北大路欣也(78)演じる徳川家康が、26日放送の最終回に登場することを明かした。

北大路ふんする家康は、作中で歴史背景などを解説するストーリーテラー的役割を担う。「青天-」のスタートまもなくからその存在が注目を集め、視聴者からは“家康コーナー”として親しまれている。

黒崎CPは「最終回まで家康さんには見届けていただこうと思っている」と出演を予告し、出演を重ねるごとに家康の存在感が増していったことについては「北大路さんのまなざしの力が大きいと思う。客観的な語り部というだけではなく、一緒に物語を見ている。『青天』の家康さんは、いつも“イノベーター・栄一”を自分の立場で応援しているのがにじみ出ている」と話した。

また「人としての視線を出してくださったのは北大路さんの力。我々としても物語の最後まで伴走したいと思わせてくれるパワーを発揮していただいた」と北大路に感謝した。

最後の家康コーナーの撮影には主人公・渋沢栄一を演じた吉沢亮も立ち会ったという。黒崎CPは「吉沢さんも感無量な顔をしていて、肉親に会ったような、再会したようなシーンがスタジオで繰り広げられた。時空を越えた関係が出来上がったと思っています」と手応えを語った。