大友啓史監督(55)が17日、都内のHall Mixaで行われた「COME BACK 映画祭-コロナ禍で影響を受けた映画たち-」開催記念トークショーで、一般のファンの質問に直接、答えた。その中で「るろうに剣心 最終章 The Final」で佐藤健(32)演じる主人公緋村剣心を憎み激闘を展開した、雪代縁を演じた新田真剣佑(25)について「自己演出にたけていた。自己演出を最後の最後まで忘れないのに驚いた」と絶賛した。

「-The Final」の上映後、登壇した大友監督は、観客の女性から「真剣佑さんは、初めての本格アクション。予想以上だったか、それとも出来る確信があったのか?」と質問を受けた。同監督は「真剣佑は最初に会った時、真っすぐに俺の目を見て『何でもやります』という感じ。何でも出来るというムードだった。出来ないということを考えたことがない」と新田の能力に疑いがなかったことを強調した。

新田の父が、8月に亡くなった世界的なアクションスター千葉真一さんであることにも触れ「蹴りとか全ての動きがOKなんですよ。お父さまが千葉さんということで、武道を練習されていたと思うんです。空手も柔軟性も真剣佑は出来る。出来なかったことが、ほとんどない。出来なかったら畜生と悔しがった」と撮影中の新田の様子を紹介した。その上で「カットがかかるとトレーニングする。自己選出にたけていた。自己演出を最後の最後まで忘れないのに驚いた」と改めて絶賛した。

一方で「-The Final」撮影後に会った際は「撮影が終わって再会したら、筋肉を落として、シュッとスリムで別の子になっていた」とも語った。

「COME BACK 映画祭-コロナ禍で影響を受けた映画たち-」は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて

<1>上映中止

<2>上映中断

<3>座席制限などで十分な配給、興行が出来なかった

<4>撮影に支障を来し、完成が遅延した

映画59本を一挙、上映する企画。文化庁の文化芸術活動支援事業「ARTs for the future!」補助対象事業の一環で行われた。

「-The Final」も20年7月3日封切り予定が、コロナ禍で公開が延期となった。さらに今年4月23日に封切りも、政府が同25日から新型コロナウイルス感染拡大を受けて3度目の緊急事態宣言を発出すると発表し、封切りから2日で休業要請が出た東京、大阪の映画館が閉まる苦境に陥った経緯がある。