昨年3月に新型コロナウイルスで亡くなったザ・ドリフターズ志村けんさん(享年70)の生きざまを描くフジテレビ系ドラマ「志村けんとドリフの大爆笑物語」(12月27日午後9時)の取材会が行われ、04年に72歳で亡くなった、いかりや長介さん役の遠藤憲一(60)が出来栄えへの自信をみせた。

ドラマでは全員での歌唱やコントも再現されており、出演者は過去の映像を見ながら細部まで確認して撮影に臨んだ。遠藤は「初日の撮影が『ババンババンバンバン』と。強烈な思い出ですね。歌っているところはフルで使われていて。監督が『全然飽きないんだよ』って言っていました。本当に面白いらしいですよ」と語った。監督からは「なるべく(本物に)寄せてください」と言われたといい「ちょっとだけ声を普段よりも低めの長さんでいってると思います。顔はまあどっちかというと寄っちゃってるので、そこは作らずにいきましたけど」と笑わせた。

主演の志村役を演じるのは山田裕貴(31)で、物語は、志村さんがコメディアンになることを決意し、高校卒業間際の1968年(昭43)にバンドの坊や(付き人)としてザ・ドリフターズに携わるところから始まる。74年にメンバーとなって90年代までの、想像を絶するような過酷なスケジュールや、人気の裏に隠された挫折と苦悩、葛藤を描く。TBS系「8時だョ!全員集合」や、フジテレビ系「ドリフ大爆笑」の数々の爆笑シーンも再現。脚本・演出は映画・ドラマ「今日から俺は!!」などで知られる福田雄一氏(53)。

このほか加藤茶(78)役を勝地涼(35)、高木ブー(88)役を加治将樹(33)、仲本工事(80)役を松本岳(28)が務める。