女優・吉高由里子が主演を務めるTBS系の連続ドラマ「最愛」(金曜午後10時)が、17日に最終回を迎える。次々と事件が明るみに出て、怪しい人物が替わっていくというストーリー展開に、ネットやSNSは大盛り上がり。そうしたなか、異彩を放っているのが及川光博(52)だ。常に無表情で何を考えているのか分からず、窮地に陥ると鼻血を垂らすというキャラクターは、本人自ら「不気味ッチー」と言っているほどだ。

 そんなミステリアスな役柄を見事に演じる及川は、昔から〝ドラママニア〟だったという。10月に行われた「スカパー! なつエモ天国TV」新CM発表会に出席した際、かつて夢中になった〝なつエモ(懐かしくエモい)ドラマ〟は何かと聞かれ、こう答えた。

「90年代の初頭ですかね。〝ジェットコースタードラマ〟が一時はやって、『もう誰も愛さない』っていうドラマが大好きでしたね。展開がとにかく速くって。で、登場人物がどんどん死んでいくっていう…。ホント楽しかった」

〝ジェットコースタードラマ〟とは「1話見逃したら付いていけなくなる」という意味だ。フジテレビ系でちょうど30年前に放送された「もう誰も愛さない」は、〝ジェットコースタードラマ〟のハシリと言える作品で、今では絶対放送できないような残虐シーン、過激シーンのオンパレード。当時21歳の及川はまだデビュー前だった。

 主要キャストの1人に、及川が「兄貴」と慕う唐沢寿明の妻・山口智子がいる。及川は山口のことを「山口智子ネエさん」と呼んでいたそうで、「智子ネエ本人にもね、『大ファンでした』って伝えました」と明かしていた。

〝不気味ッチー〟の根底にはテレビ黄金期の名作ドラマがあるようだ。