「第2回 #よしもとリール王決定戦」の決勝大会が17日、東京・渋谷のヨシモト∞ホールで行われ、お笑いコンビ、ソラシドの本坊元児(43)が優勝して賞金100万円を手にした。

本坊は吉本興業の山形県住みます芸人としても活躍中で、この日も山形での仕事のため、唯一のリモート参加ながら勝利を手にした。「めちゃくちゃうれしいです」と画面越しの喜びを語り、「実はもう賞金をアテにしていた」と山形で励んでいる農業に使うクボタの耕運機の購入を明言。「畑のうねっている山みたいなところも、ものの30分で耕すことができる。絶対にほしいと思っていました。作った野菜で、山形県内、東北から全国へ直売会とか山形を知ってもらう活動をしていきたい」と語った。

同大会は吉本興業所属の全タレントを対象に、インスタグラムの人気動画投稿機能「リール」を使った「最も面白いリール」を作ったタレントを決定するもの。決勝には予選を通過した10人が進出。本坊はキッチンペーパーで簡易マスクを作りながらも、最後は製作している自身がガスマスクを着けているというオチで締める動画で勝負した。BGMにした久石譲の名曲「Summer」も相まって笑いを誘い、審査委員長の板尾創路は「柔道で言う判定とかではなく、スパッと1本きれいにとったという勝利やったと思います。ひと笑いできるという芸人らしさが心地よかったです」と評価した。

審査は板尾のほか、2人組パフォーマー、GABEZのMASAとhitoshi、8人組男性グループ、OCTPATHの高橋わたる、大会アンバサダーのゆりやんレトリィバァ、特別審査員の小籔千豊の6人が行った。

リールは最大60秒の動画の投稿、視聴を楽しめるインスタグラムの機能のひとつ。音楽やカメラエフェクト、動画編集ツールによって、専門知識がなくても手軽にクリエーティブな映像を作ることができる。昨年行われた第1回大会では女性お笑いコンビ、エルフの荒川が優勝していた。