山陽オートの創刊55周年九州スポーツ杯GⅠ「第56回スピード王決定戦」は18日に準決勝戦を終え、最終日(19日)の12Rで行われる優勝戦のメンバーが決定した。

 ファイナルには現在のグレード戦線をリードする荒尾聡(40=飯塚)、鈴木圭一郎(27=浜松)、青山周平(37=伊勢崎)の「3強」が順当に勝ち上がった。

 V戦もこの3者が総合力で優勢に映るが、前節の飯塚GⅠを制している岩見貴史(37=飯塚)も準決勝戦の12Rで鈴木を封じて勝ち切っており、絶好調だ。

 V戦は10メートルオープンとなった。1枠から順にランク下位の選手から並んでおり、ランク3位の荒尾が6枠、同2位の鈴木が7枠、同1位の青山が8枠に収まった。

 10オープンは今回のように純粋にランク順に並ぶケースもあれば、近況実績も加味されて枠番が微妙に変動することもある。ランク順を大歓迎したのは、2枠の好位置から発進できる岩見だろう。

 前節の飯塚GⅠを制した勢いそのままに山陽に乗り込んできており、動きは秀逸。準決で先頭に立ってから、何度も抜きにかかった鈴木を封じ込めた乗りっぷりも光っている。「試走から車の感じは良かったし、足周りもいいですよ。これをベースで大丈夫でしょう」と仕上がりには自信を深めている。「3強」をまとめて封じ込めての2節連続GⅠ優勝にも期待は高まる。