幻想を打ち砕く。大みそかの格闘技イベント「RIZIN.33」(さいたまスーパーアリーナ)で、ライト級王者のホベルト・サトシ・ソウザ(32=ブラジル)に挑戦する矢地祐介(31)が23日に公開練習を行い、必勝を誓った。

 2分のパンチミットを行い順調な調整ぶりを見せた矢地は、試合に向けて「(キーポイントは)相手の心を折るっていうところに尽きますね。相手の嫌なことをして、相手の勝ちパターンにハマらない。相手が『おかしいな』『おかしいな』っていうふうに思う回数を増やせば、おのずと僕に勝ちは転がってくると思う」と自信を見せた。

 サトシとは昨年8月に対戦し1RTKO負けを喫しておりそのリベンジ戦でもある。だが、矢地は今年から練習環境を刷新。ロータス世田谷を主宰する八隅孝平や〝バカサバイバー〟青木真也にも指導を仰ぎ「やっと格闘技の組み立て方が分かってきたというか、『こんなふうに勝つのね』っていう感じですね。頭が固かったっていうところ」と進化に手ごたえを感じている。

 それだけに「(サトシは)幻想がすごいんですけど、全然穴はあるし。要所要所、当たり前に強いですけど、対策もできています。やることが決まっている選手なので、その勝ちパターンにはまらないように」と話した。今年の漢字を問われ「新」の一文字をあげた矢地。「いろいろ新しい環境にもなりましたし。最後に新チャンピオンっていうことで」と話した通り、ベルトを巻いて新年を迎えられるか。