DDTの今年最後のビッグマッチ「NEVER MIND 2021 in yoyogi」(26日、東京・国立代々木競技場第二体育館)で行われるKO―D6人タッグ王座戦「王者・男色ディーノ、飯野雄貴、今成夢人組 vs 挑戦者・青木真也、堀田祐美子、スーパー・ササダンゴ・マシン組」を目前に控え、おかしな状況が発生している。

 そもそも、この一戦が組まれた背景には、いささか複雑な事情がある。事の発端は9月26日の後楽園大会で行われた高木三四郎、青木組 vs 堀田、渡瀬瑞希組の一戦。この試合は堀田がチェーン攻撃からピラミッドドライバーを青木に決めてフォール勝ち。堀田は青木が保持するEXTREME級王座への挑戦を表明し、10月12日の後楽園大会で実現した。

 その一戦は青木が堀田の凶器攻撃で流血に追い込まれながらも、一瞬の隙を突いたワキ固めで王座を防衛。試合後、青木は「アイツ、ちょっとかわいいからって調子に乗ってたな。色っぽかった。いかれましたよ」と意味深なコメントを残していた。

 実は9月26日の後楽園大会直後、ササダンゴが青木から相談を受け「好きな女ができました。堀田祐美子です」と聞かされていたという。なんとか恋を成就させたいササダンゴは、DDTに代々木で自身を加えた6人タッグマッチを組むよう要望し、フェロモンズとの対戦が決まった。さらにササダンゴはこの一戦をフェロモンズが持つKO―D6人タッグ王座戦にするよう要求し、今林久弥GMがこれを認めた。

 クリスマスが近づいた某日、ササダンゴは青木と極秘ミーティングを開き「青木さん、堀田さんに思いは伝えてる。恋愛対象として。勝利をプレゼントというのもいいけど、青木さんと過ごした形がほしいと思うんです。代々木は1999年3月10日、堀田さんが神取忍に勝って赤いベルト(WWWA世界シングル王座)を取った思い出の地。堀田さんにとって赤いベルトは大事。6人タッグのベルトもほしいけど、青木さんから堀田さんに赤いベルトをプレゼントとして買ってほしいんです」と指南。

 ササダンゴのアドバイスに納得した青木は2人で赤いベルトを買いに行き、新宿の地下街、歌舞伎町、大久保を歩いてみたが、お目当ての商品は見つからず。結局、某大手通販サイトで〝婚約ベルト〟として、青木が2つ購入した。ササダンゴは「青木さん、試合のクライマックスで堀田さんに渡すんです」と指示し、青木もうなずいた。

 代々木での6人タッグ選手権は、王座の行方もさることながら、青木の堀田への〝公開プロポーズ〟にも注目が集まることになりそうだ。