ロック歌手の矢沢永吉（７２）が２５日、横浜アリーナで「Ｉ’ｍ　ｂａｃｋ！！～ＲＯＣＫは止まらない～」ツアーの千秋楽公演を行った。

　代表曲「止まらないＨａ～Ｈａ」など、計２２曲を熱唱。衰え知らずのド迫力パフォーマンスで、１万３０００人を沸かせた。コロナ感染防止のため、歓声もあげられないうえ、クライマックス恒例のタオル投げもＮＧだったが、ファンは公演冒頭から総立ち。約２時間、目いっぱいの手拍手で応え続けた。

　矢沢は来年で結成５０周年となるＣＡＲＯＬ時代のナンバー「最後の恋人」、「やりきれない気持ち」も披露。「来年矢沢、デビュー５０周年を迎えることになりました！ありがとうございます！」と声を張り上げ感謝した。

　１０月５日の石川・金沢公演からスタートした１年１０カ月ぶりのツアーで、国内男性ソロアーティストでは最年長となる７２歳３カ月で全国ホール／アリーナツアー３１公演を完走。「自分でも何とも言えない気持ち。３１の山を越えられるかもしれないみたいなうれしさはあります」と笑顔。年間１００本のコンサートをこなしていた２０～３０代を振り返りつつ「今はあの時にないものが出てきたりして。だから生のステージが僕は大好きです」と充実感をにじませた。ロックのカリスマが、健在ぶりを見せつけた。