イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドを指揮するラルフ・ラングニック監督(63)が今冬の移籍を志願しているフランス代表FWアントニー・マルシャル(26)について「オファーはない」と明かした。英「BBC」など各メディアが伝えている。 

 今季はポルトガル代表FWクリスチアーノ・ロナウドやイングランド代表FWジェイドン・サンチョの加入より出番が激減したマルシャルは来年1月の移籍を求めている。悩めるストライカーと話し合いをしたというラングニック監督は「彼は『7年間もマンチェスター・ユナイテッドに在籍しており、別のクラブに行くのに適切な時期だと感じている』と私に説明した」という。

 すでにイタリア1部ユベントスやスペイン1部セビリアなど、複数クラブがマルシャルの獲得に興味を示していると報じられている。同指揮官は移籍志願については「理解はできる」としながらも「まだ私の知る限り正式なオファーは受け取っていない」とし、来年1月末まで期限はあるものの、残留する可能性が高いと指摘した。

 マルシャルの年俸は約20億円。加えてマンUは完全移籍ならば4000万ポンド(約61億2000万円)を要求しており、なかなか他クラブには手が出せない金額のため、正式オファーには至っていないようだ。

 また、ラングニック監督は新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、ワクチン未選手の選手と契約しない方針を明かし「クラブが真剣に考えないといけない問題。ワクチンを受けていない選手と契約すると(感染にとって)出場できない可能性があり、接種するように説得する必要がある」ともコメントしたという。