米国時間の4日、故ホイットニー・ヒューストンさんの娘で、昨年7月に死亡したボビー・クリスティーナ・ブラウンさん(享年22歳)の検死結果が公表された。

 ニューヨーク・デイリー・ニューズ紙電子版などによると、ジョージア州フルトン郡検死事務所は、ボビー・クリスティーナさんの正式な死因は「肺炎」としており、さらに、声明文の中で、「根本的な死因は、麻薬による酔いとともに水に浸ったことである。水に浸ったことと、麻薬に酔っていたことにより、肺炎および脳の損傷を引き起こしたことが、さらに直接の死因である」と発表した。

 毒物学の検査結果については、「マリファナ、アルコール、コカインに関係した物質、抗不安剤、モルヒネなどが体内組織から発見された。モルヒネがヘロインの使用によるものかどうかは判断できなかった」としている。また、自然死でないことは明らかであるものの、検死により、ボビーさんの死が意図的なものか、事故によるものかは判断できなかったという。

 ボビーさんは昨年1月末、自宅の浴槽内で意識不明の状態で発見され、昏睡状態が続いていたが、昨年7月に息を引き取った。検死の結果、ボビーさんの死因は昨年9月に決定されたが、捜査を続けている警察当局の要求により、未公表となっていた。しかし、上級裁判所が3日、ニュースメディア会社による公開請求を認めたため、公表されることになった。

 ボビーさんの父ボビー・ブラウンは声明を発表し、「誰かが娘の死について裁かれる前に、検死結果が公表されたことにショックを受けている」とコメントした。(ニューヨーク=鹿目直子)