立憲民主党の福山哲郎前幹事長(59)は6日、ジャーナリストの津田大介氏らがネットメディア「Choose Life Project(CLP)」に対しての抗議文を公開した問題でコメントを発表した。

 CLPに出演経験があった津田氏やエッセイストの小島慶子氏、東京新聞の望月衣塑子氏ら5人は5日に抗議声明を発表。

 抗議文では「この度私たちの調査により、2020年春から約半年間にわたり大手広告会社や制作会社をはさむ形でCLPに立憲民主党から『番組制作費』として1000万円以上の資金提供があったことが確認されました。報道機関でありながら、特定政党から番組制作に関する資金提供を受けていたことは、報道倫理に反するものです」と糾弾していた。

 立民がCLPに資金提供が行われた時期は、現在の泉健太執行部ではく、枝野幸男衆院議員が代表を務めていた。福山氏はCLPに資金提供した認めた理由をこう説明した。

「Choose Life Projectという、フェイクニュースに対抗するメディアの理念に共感したため、広告代理店と制作会社を通じて番組制作を支援した。自立できるまでの期間だけ番組制作を支援することとし、その後、自立でき支援の必要がなくなったとして先方から申し出を受け、支援は終了した」

 CLPの番組に関与したかについては「なお、理念に共感して、自立までの間の番組制作一般を支援したもので、番組内容などについて関与したものでない」と否定した。

 なおCLPも6日にホームページで説明文を公開し、「『フェイクニュースやあまりに不公正な差別が横行する状況に対抗するための新しいメディアを作りたい』という理念に共感し支援いただいた立憲民主党に対しても大変な誤解と批判を招くこととなり、お詫びのしようもございません」とした。

 それでもネット上では「他人に厳しく自分にあまいままなら、政権奪取など未来永劫ない」「秘密裏にメディアを政治資金で買収して、自分たちに都合の良い報道機関をつくりあげようとしていた捉えられてもおかしくないですよ」と批判の書き込みが寄せられている。