俳優松山ケンイチ(36)が9日、東京芸術劇場プレイハウスで主演舞台「hana-1970、コザが燃えた日-」(30日まで同所など)の初日公演を行った。

松山にとって約4年ぶりとなる舞台出演4作目で、初の会話劇。舞台となる沖縄で、現地の人々にも話を聞いたり、物語当時の資料を読み込んで臨んだという。

出自が分からず、半ば自暴自棄に生きるハルオ役を演じる松山は「本日、無事に初日を迎えることができて一安心です。ただそれに尽きます。無事に始まった舞台を無事に終わらせる。これが全ての望みです。これしか望んでいません。このまま、日々気を付けながら取り組んでいきたいと思います」。

また、アキオ役を演じる岡山天音(27)は「非常にビビットでありながら、素朴なメッセージが込められた作品だと思います。今回、久しぶりに舞台に携わり、舞台の刹那的な在り方と出会いました。劇場に足を運んでくださる皆様と、そこにしか芽吹かない『その瞬間』に全身を浸していきたいです」。

おかあ役を演じる余貴美子(65)も「まさに今のこのコロナ禍のように、沖縄、日本、アメリカとの間で揺れ動くテーマの作品ですが、新しい年の始まりに力づけられる、勇気づけられるような物語になっていると思います」とコメントした。

同公演は今月30日まで東京公演を行ったのち、来月5~6日に大阪・梅田芸術劇場公演、同10~11日に宮城・多賀城市民会館公演を行う。