新日本との対抗戦で無念の敗戦を経験したノアの〝超新星〟清宮海斗(25)が、復活ののろしをあげた。

 10日のノア・横浜ラジアントホール大会に出場した清宮は、第4試合でスペル・クレイジーとシングル戦で激突した。相手のトリッキーな動きに翻ろうされる場面もあったが、ラ・マヒストラルの嵐を切り抜けると走り込んできたところにドロップキックをヒットさせて動きを止めることに成功。そこから猛虎原爆固めでぶん投げて3カウントを奪った。

 試合後は笑顔で「どうせ、聞きたいんでしょ?」と自ら8日に行われた新日本との対抗戦の話題に言及。メインで武藤敬司と組みオカダ・カズチカ、棚橋弘至と対戦するも敗北し号泣したが「いろんなことを痛感しました。でも今年は本当に止まっていられないから。ノアのために今年はやっていくんで!」と吹っ切れた様子で話した。さらにオカダから「悔しいなら、新日本プロレスに来ればいい」と提案された〝武者修行プラン〟については「今の立場であんまり言えることもないですけど、俺が大事にしたい世界はやっぱりここにあるんで」と丁重なお断りを入れた。

 その上で「まずはベルトを取らなきゃ。俺がチャンピオンになって。それこそが俺の求めるプロレスだから。全く迷いはないから」と力強く話した。屈辱の敗戦を糧に、一皮むけたように感じさせる清宮は、今年どんな成長曲線を描くだろうか。