9日放送されたNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」初回の平均視聴率が、世帯で17・3%、個人で10・6%だったことがビデオリサーチの調べで11日に明らかになった(いずれも関東地区、以下同)。吉沢亮が主演した前作「青天を衝け」の初回はぞれぞれ、20・0%、12・5%で、それを下回るスタートとなった。

 鎌倉幕府を開いた源頼朝の死後、北条氏による執権政治の礎を固めた義時を主人公に、幕府を支える宿老13人を描く2022年大河ドラマ。三谷幸喜作、昨年のTBS系「日本沈没」に続いて日曜夜の顔となる小栗旬が主演など話題豊富で、開始前からSNSの投稿では期待感の大きさをうかがわせていた。

 初回は、平家によって伊豆に流された頼朝(大泉洋)が、伊東祐親の娘八重(新垣結衣)と通じたことで祐親の怒りを買い、かくまわれた北条家から女装して追手を逃れるまでが描かれた。義時の妹で後に頼朝の妻となる政子(小池栄子)がお色気をのぞかせ場面、義時と片岡愛之助演じる兄・宗時のコメディータッチな会話などが三谷カラーを感じさせた。

 前作より低い視聴率でのスタートに、視聴者のツイッター投稿では「悲報」「視聴者の心を引っ張っていく〝つかみ〟が弱かった」といった見方のほか、鎌倉時代への関心の低さ、「ライフスタイルが変わった」と視聴習慣の変化を指摘する意見が見られた。