今後の行方はいかに…。全日本柔道連盟(全柔連)は11日、五輪2大会金メダルの故斉藤仁さん(享年54)の次男で、昨年11月のグランドスラム(GS)バクー大会男子100キロ超級で優勝した斉藤立(19=国士舘大)が、ケガで講道館杯全日本体重別選手権(17~18日、山梨・小瀬スポーツ公園武道館)を欠場すると発表した。

 昨年11月のGSバクー大会では、4試合オール一本勝ちと圧巻のV。男子日本代表の鈴木桂治監督が「重量級らしい、しっかり投げる、相手の技を受ける、寝技もそうだし、全体を通して本当にいい柔道を見せてくれた」と称賛していたように、全柔連内からも期待の声が相次いでいた。

 しかし、昨年12月に「左膝関節内側側副じん帯損傷」で全治2カ月と診断された。約1か月間安静を強いられ、昨年末の全日本選手権に続き、今大会も欠場を余儀なくされた。

 目標とするパリ五輪に向けて、今大会の欠場は大きなマイナスだが、これからの試合で巻き返すしかない。かねて斉藤は「常に勝てる状態に持っていけるようにしないといけない」と語っていただけに、まずはケガを一刻も早く完治させたいところだ。