スペイン1部バルセロナに鳴り物入りで加入したFWフェラン・トーレス(21)が、散々デビューでサポーターから非難ごうごうだ。

 バルセロナは12日にサウジアラビア・リヤドで行われたスーパーカップ準決勝の宿敵レアル・マドリード戦で2―3と敗れた。

〝クラシコ〟に負けたことでバルセロナサポーターの怒りは頂点に達しているが、中でも戦犯扱いされているのが新天地デビューを果たしたトーレスだ。

 トーレスはスタメンに抜てきされたが、精彩を欠いて前半を終えて交代を命じられた。英メディア統計サイト「FotMob」は「トーレスはレアル戦でパス成功率が75%だったが、これはバルセロナ選手の中で最下位だった。ボールの競り合いの勝率はわずか17%で、3回もボールロストした。これはチーム内でワースト」と報道。プレーぶりの低調さが際立っていたことが浮き彫りになった。

 散々のデビュー戦に現地のファンからは「バルセロナは詐欺にあった!」などとトーレスを批判する声が噴出。イングランド・プレミアリーグの強豪マンチェスター・シティーから移籍金5500万ポンド(約82億円)と鳴り物入りで入団し、財政難のバルセロナにとっては清水の舞台から飛び降りるような高額の契約だったが、ひどい内容のデビュー戦に非難が集中しているようだ。

 若きストライカーは汚名返上できるのか、それとも名門を奈落の底へと突き落とすのか。