21日に開幕するミュージカル「ボディガード」(大阪・梅田芸術劇場メインホール)に出演する柚希礼音(42)、新妻聖子(41)、May J.(33)と大谷亮平(41)、内場勝則(61)が20日、ゲネプロに先立ち報道陣の取材に応じた。

 同公演は2020年、日本キャスト版の初演を予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大で多くが中止になった。このたび念願の再演がかない、柚希、新妻、May J.がヒロインのレイチェル・マロンをトリプルキャストで演じる。

 柚希は「2年前は5公演で中止となりましたが、またこうして集まることができて、Mayちゃんも加わって、新たなボディーガードとして生まれ変わっている。感謝の一言です」としみじみ。新妻は「劇場でこの舞台を見ている時間だけは夢の世界にひたっていただいて、劇場を出る時は少しハッピー度が上がって、すてきな明日につながるような感激になれば」と笑顔でアピールした。

 ミュージカル初主演のMay J.は「稽古中はずっとマスクをしているので、劇場に入るまで皆さんのお顔を見たことがなかった。初めて見れて『こんなお顔してたんだ』と驚きました」とにっこり。続けて、「稽古の休憩中に、大谷さんがピアノを上手に弾いてて印象的でした」と大谷の〝特技〟を披露した。

 その大谷は以前、舞台の見どころの1つでもあるレイチェルを〝お姫様抱っこ〟するシーンのため、筋トレによる体力強化を宣言していたが、仕上がり具合について「90%です。この後のゲネで100%に持っていきたい」と話した。

 一方、内場はレイチェルを支えるマネジャー、ビル・デヴァニーを演じる。〝本職〟の吉本新喜劇との違いについて「命がけで守る。シリアス、ギャグは一切なし。おちゃらけダメ、大阪弁もダメ」とクールな表情で話した。

 稽古場では〝レイチェル3姉妹〟から「内場さんがダンディーでかっこいい」と言われているそうだが、「ただ緊張してるだけです。僕だけ違う世界の人間なので、足引っ張ったらいかんなと思って」と苦笑い。

 さらに、タイトルにちなみ、「守りたいもの」を聞かれると、「奥さんですかね」と新喜劇女優の妻・未知やすえを即答したものの、「でも、ウチの場合は守られる方かな。しっかりと両足をついて守ってもらう逆の立場。まぁ、温かい家庭を守り抜きたいです」と話して笑わせた。

 大阪公演は31日まで、東京公演(東京国際フォーラム ホールC)は2月8~19日まで行われる。