3月末をもって終了する「バイキングMORE」(フジテレビ系)の後番組のMCに、同局の佐野瑞樹アナウンサー(50)、山﨑夕貴アナ(34)が就任すると報じられた。局アナ2人を起用した事情とは――。

 山﨑アナは16日放送の「ワイドナショー」にアシスタントMCとして出演。進行をミスしてしまい、東野幸治から「4月からのことしか(考えていない)」とツッコまれても、「何も言えない…。なんか何も言えないんです。女性向け番組? 本当ですか?」とトボけた。

 山﨑アナは2012年から18年まで午前の情報番組「ノンストップ!」のMC、同年から21年まで朝の情報番組「とくダネ!」(終了)のサブ司会を務めるなど、主婦層の間で知名度、人気とも高い。だからこそ起用されたのだが、理由はそれだけではない。

「『バイキングMORE』の打ち切りが思っていたより急に決まり準備が間に合わなかったこと、そして何より制作費削減という理由が大きい。局アナ以外に芸能人も番組に出演する予定ですが、なるべくギャラがかからない人を選んでいくことになりそう」(フジテレビ関係者)

 時事ネタの討論がウリだった「バイキングMORE」とは打って変わって、新番組はバラエティー色が強い番組を目指す。「ヒルナンデス!」(日本テレビ系)、「ラヴィット!」(TBS系)のような家族で楽しめる番組がコンセプトとなる見込みだ。キーとなるのがここ1~2年、テレビ局が最重視している子供から49歳までを対象にしたコア視聴率だ。

「世帯視聴率が悪くても、CMが付きやすいコア視聴率が良ければOKです。例えば低視聴率がニュースになったTBSの『ラヴィット』もコアはそこそこ取っており、子供が家にいる祝日は跳ね上がることから評価されています。一方、硬派なニュース番組はコアが全く振るわない。フジの新番組も完全にコアを狙いに行く。そして山﨑アナはこのコアで支持を集めそうなキャラクターなんです」とテレビ局関係者。

〝低予算〟で大きな成果をもぎ取ることができるか。