元日本代表FW大久保嘉人氏(39)が〝弟分〟でベルギー1部シントトロイデンへ移籍した元日本代表MF香川真司(32)の〝反骨心〟に期待している。

 香川は、ドイツ1部ドルトムントの活躍でイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド移籍を勝ち取り、日本代表では10番を背負っていたが、近年はもどかしい時間が大半だ。昨年1月に加入したギリシャ1部PAOKでも本来の姿を見せられず、今季公式戦出場が1試合のまま昨年12月に契約を解除。Jリーグ復帰の可能性もあった中、新天地はシントトロイデンとなった。

 ここから再ブレークとなるかが注目される中、大久保氏は「Jリーグじゃなく、欧州でやると決めたからには頑張ってほしい。最近は思うようなプレーができてないと思うけど、周りを〝見返す〟という気持ちでね。自分も(現役時代は)いろいろ言われてきた中でも、見返そうと思ってやってきた」と激励。移籍決定は国見高(長崎)の先輩でシントトロイデンのCEOを務める立石敬之氏(52)から聞いたという。

 香川は11日の入団会見で「この2年間代表には絡んでいないけど、その思いは非常に強く感じている。今年はW杯イヤーなので、そこの目標は常々持っている」などと復権への強い意欲を語っている。まだ直接コンタクトは取っていないというが、〝兄貴分〟のメッセージは十分に伝わっているようだ。