タレントの上沼恵美子(66)がこのほど、司会を務めるABCテレビの料理番組「上沼恵美子のおしゃべりクッキング」(月~金曜午後1時30分)の最終収録に参加した。

 1995年4月にスタートした同番組は、上沼がゲストとおしゃべりしながら、辻調理師専門学校の先生とともに、その日の献立に役立つ料理を紹介。人気を博してきたが、4月1日の放送で27年の歴史に幕を下ろす。

 収録されたのはフィナーレを飾る最後の1週間放送分で、過去に出演していた歴代の先生をゲストに迎え、現レギュラーの先生が感謝を込めたとっておきのメニューを調理した。

 上沼は冒頭、「最後の一週間です」とかみしめるように語りかけ感慨深げだったが、その後は軽妙なトークで番組を進行。緊張をにじませる現レギュラー先生陣に「やっぱり気合いの入れ方が違いますよね?」「プレッシャーでしょ?」とからかって笑いを誘ったり、久々の再会となる歴代の先生たちと思い出トークを繰り広げたりと、終始なごやかなムードで収録は進んだ。

 そして、最終回となる4月1日放送分のエンディングでは、総勢9名の先生に囲まれた上沼が最後の挨拶。

「(調理後の試食で)おいしいものをいっぱいいただきました。またスタミナをつけて、新しい私を見ていただきたいと思っております」と気合いのポーズを見せ、深々と頭を下げる姿に大きな拍手が起こった。

 収録後のセレモニーでは、スタッフや先生から感謝の言葉や記念の花束などを贈られ感無量の様子。しかし、涙は見せることなく「私の人生で、この『おしゃべりクッキング』に関わらせていただいたことは誇りでございます。ありがとうございました」と笑顔でスタジオを後にした。