俳優の池松壮亮(31)、伊藤沙莉(27)、ロックバンド「クリープハイプ」の尾崎世界観(37)、が23日に東京・渋谷区のヒューマントラストシネマ渋谷で行われた映画「ちょっと思い出しただけ」(松居大悟監督、2月11日公開)東京プレミア上映会に登場した。

 映画は池松演じる照明スタッフの「照生」と伊藤演じるタクシードライバーの「葉」のラブストーリー。第34回東京国際映画祭で観客賞&スペシャルメンション賞をダブル受賞するなど注目されている。

 池松と松居監督と尾崎は10年来の知り合い。「2年前の春に尾崎君から曲が送られてきて。これまでミュージックビデオなど作っていたんですが、バンドにとっても大事な曲なんだなと思って」と松居監督は長編作品化することを決意したという。尾崎は自分の曲が映画になったことには「楽しみでした。曲発信で映画化というのはそこまである話じゃないので。すごく興奮しました」と語った。

 伊藤は映画について「何より企画がとても魅力的でしたね。松居さんが台本を書くに当たっていろいろインタビューしてくださって。色んな方向から愛を感じました」と思いを述べる。池松は「ラブストーリーは久々でした。照れ臭かったですけど、そういうのも利用しながら演技してました」と振り返った。

 撮影時には池松が伊藤の〝本性〟を知って驚いたそう。

「伊藤さんって『妖精』らしいんですよ。何て返せばいいのかわからなかったです。でも信じたほうが面白くなると思って」と池松は衝撃エピソードを明かす。伊藤は「占い師さんに言われたんです。『あなたは人間ではない、妖精です』と。不思議ちゃんって思われたいわけじゃないですけどね」と笑った。