男性ボーカルデュオ、CHEMISTRY(ケミストリー)が、シンガー・ソングライター麗奈(20)と初コラボすることが24日、分かった。2月16日に発売する、デビュー20周年記念アルバムに、楽曲「終わらない詩 feat.麗奈」が収録される。

デビュー20周年と、二十歳-。オーディション出身の2組が世代を超えてコラボする。ケミストリーは01年テレビ東京系「ASAYAN」のオーディションで、約2万人の中から結成。麗奈は昨年開催された、「一発撮り」パフォーマンスにフィーチャーした人気YouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」オーディションで、約5000組の中からグランプリを獲得した、注目の新人だ。

麗奈の印象について、堂珍嘉邦(43)は「歌声も存在感も、曇りのないピュアな印象。清涼飲料水みたい」。川畑要(42)は「地元が鹿児島と聞いて、自分も父が鹿児島出身なので、共通点があってうれしかった」と、親近感を覚えたという。一方の麗奈は「テレビ画面の中のアーティストというイメージ。スタジオに入ってくる姿も、アーティストのオーラがキラキラしていた」と胸を躍らせた。母がケミストリーの大ファンだといい、サインをお願いしたところ、快諾してくれたという。

コラボ曲は、麗奈にフィーチャーした書き下ろし楽曲。川畑は「世代を超えて口ずさめる楽曲になっているので、楽しんでほしい」。麗奈は「お二方と私の声でハモった瞬間が感動的で鳥肌が立ちました。コロナ禍で世界中の人がつらい思いをしている中で、それでも『これで終わらないんだ。これから私たちのうたが始まるんだ』という想いが込められているので、歌詞にも注目してほしいです」と呼び掛けた。

初タッグでどんな“化学反応”を見せるか注目だ。

◆CHEMISTRY(ケミストリー) 1978年(昭53)11月17日、広島県生まれの堂珍嘉邦(どうちん・よしくに)と1979年(昭54)1月28日、東京都生まれの川畑要(かわばた・かなめ)が、01年1月、テレビ東京系「ASAYAN」のオーディションで1万9100人の中から合格し結成。同3月に「PIECES OF A DREAM」でデビューし、ミリオンヒットを記録。同年のNHK紅白歌合戦に初出場。12年4月、活動休止を発表し、17年2月再始動。CD総売り上げは約1800万枚を記録。

◆麗奈(れいな) 2001年(平13)2月3日、鹿児島県生まれ。家族の聴いていたフォークソングの影響を受け、9歳でギターを始める。中学生で作詞作曲にチャレンジし、高校生から鹿児島を中心に路上ライブや、ライブハウスでの活動を開始。21年「THE FIRST TAKE」オーディションで、約5000組の中からグランプリを獲得。メジャーデビュー前だが、すでに3作品を配信リリースしている。