俳優小野健斗(32)が映画「真・事故物件 本当に怖い住民たち」(佐々木勝己監督、2月18日公開)で5年ぶりに映画出演する。血しぶきが飛ぶスプラッター・ホラー作品で、海老野心(19)小島みゆ(28)RaMu(24)が演じるユーチューバー&アイドルの卵を、恐怖の事故物件に送り込む芸能マネジャー安藤を演じている。

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バラバラ殺人事件の現場だった事故物件が舞台の映画。

「監督の佐々木(勝己)さんが、もう考えてることの次元が違う方だから。まあ、ホラーっていうことなんですが。最初はやっぱり、理解するのに苦しみました。僕だけじゃない、多分みんな苦しいと思うんですけどね、役者は。この発想、すごいなという部分が、たくさんありました。自分の中では全く考えていないものだったので。そういう意味で、撮影は大変でした」

2022年(令4)になった。新型コロナウイルスのオミクロン株の感染も広まっている。

「最近、感謝の気持ちというものが強くなっています。例えばファンの皆さんと、実際会えるイベントとかも減っちゃったんで。SNS上とかでは出来るかもしれないけれど、会ってしゃべらないとできなかったりすることもあるじゃないですか。だから、そういうことをやって行きたいという思いはあるんです。困難な中で、いろいろ工夫して撮影とかイベントをやっていただけるのは、本当にありがたいことだと思います」

28日に横浜のKATT神奈川芸術劇場で初日を迎えるミュージカル「新テニスの王子様」に徳川カズヤ役で出演する。06年に舞台「テニスの王子様」で俳優デビューした思い入れのある作品だ。

「昔やっていた作品、お世話になった作品に、また出せてもらえる。10年ぶり以上で、役柄も全然違うんですけど、そういう機会を与えてくださるのはありがたいですね。高校2年生の役なんですけど。生意気だったやつが上の人たちにボコボコにされて、そこからいろんなことを努力して強くなって、一番強いと言われてるボスに立ち向かって行くっていうやつなんです。10年以上前は、中学生の役でした」

10年以上の時を経て同じ作品に出演する。そして、同じ俳優と仲間として共演する。

「やっぱり年齢が違うと、感じ方も違います。時の流れを感じたし、成長も感じました。自分の成長よりも、周りのスキルがアップしているなというのを感じますね」

(続く)

俳優小野健斗5年ぶり映画出演は初体験ホラー作品「幽霊よりも怖かった」事

30歳前後でみんな抱える同じような悩み…小野健斗がコロナ禍で考えたこと

◆小野健斗(おの・けんと)1989年(平元)8月9日、東京都出身。モデルを経て、06年に「ミュージカル・テニスの王子様」で俳優デビュー。09年映画「花婿は18歳」。10~11年テレビ朝日「天装戦隊ゴセイジャー」。11年映画「天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャー エピックon銀幕」。16年舞台「おそ松さんonSTAGE~SIXMEN'SSHOWTIME~」。17年映画「メサイア外伝-極夜 Polar night-」。趣味は車、野球、ゴルフ。187センチ。血液型O。