ミュージカル「メリー・ポピンズ」(3月26日開幕、※20日からプレビュー公演)の歌唱披露イベントが26日、東京・渋谷の東急シアターオーブで行われ、ダブルキャストでメリー・ポピンズ役を演じる濱田めぐみ(49)、笹本玲奈(36)らが意気込みを語った。

ジュリー・アンドリュース主演の大ヒット映画で知られ、ミュージカル版は18年に日本初演。今回は4年ぶりの再演となる。この日は、バート役の大貫勇輔、小野田龍之介らキャスト陣と「チム・チム・チェリー」「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」など4曲の劇中歌を披露した。

再演の濱田は、「今までお稽古場でしか歌っていなかったので、誰かに向けて歌うのはこの瞬間が初めて。舞台上でメリーがみんなにメッセージを伝えている感覚になったので、いよいよ再演が始まるんだなあという気持ちになった」。笹本も「久しぶりにマスクを外して歌って気持ちよかった。きっと本番もオーケストラが入って気持ちいいんだろうなあと思った」と話した。

今回、初めてメリー役を演じる笹本に対し、濱田は「何でも渡せるものは渡す」と力強く語り、「玲奈ちゃんがどんとんメリー・ポピンズとして成長して、後輩が育っているのを目の当たりにして楽しい」。笹本は「めぐさんが毎日細かいところまで見てくださって」と感謝。「難しいステップなど、お稽古が終わった後は足もパンパン、体もどっしり重いですが、疲れた中でもすごく気分がいい。明るいミュージカルで、どの曲も笑顔になれる。体は疲れていても心は元気になれる」とした。

日本初演の時とは違うコロナ禍での上演となる。濱田は、「思い通りにならないことが続いているが、メリーは舞台でこう言います。『どんなことだって起きるわ、その気になれば』。この舞台を見てくださって、このメッセージを持って帰って、周りの方々に温かい愛を届けていただけたら」と語った。