バックアップ体制も万全だ。DeNAは27日、大手食品メーカーのマルハニチロ株式会社が「DeNAオフィシャルパートナー」に就任したことを発表。DeNAのグループ会社が運営する横浜DeNAベイスターズ、川崎ブレイブサンダースおよびDeNAが経営参画するSC相模原への支援、子どもへの食育などにおける協働を目的とし、サポートしていくことになる。

 マルハニチロは、横浜DeNAベイスターズの前身となる大洋ホエールズ(まるは球団)の「創設者」だ。2002年のチーム譲渡後から17年を経て19年の「球団創設70年アニバーサリープロジェクト」を機に支援を開始し、以降も子ども向け野球大会への支援などさまざまな取り組みを実施してきた。

 一方のDeNAは11年のプロ野球界への参入後も、13年の長距離陸上チーム創設、18年からはプロバスケットボール「B・LEAGUE」に所属する川崎ブレイブサンダースの運営承継、21年には「Jリーグ」に所属するSC相模原へ経営参画するなどスポーツ事業の領域を拡張し続けている。

 そうした背景の中、DeNAとマルハニチロは今回の発表に至った経緯について「このたび、両社にて将来的な取り組みについて対話を重ねる中で、食を通じたアスリート支援を通じて、より多くの方に魚食文化の魅力を伝えたい、また未来を担う子どもたちへの食育をより強く推進したいというマルハニチロの考えを共に進めるべく協働することを決定し『DeNAスポーツ オフィシャルパートナー』にマルハニチロが就任いたしました」と説明している。

 DeNAの球団オーナーも兼務する株式会社DeNAの南場智子代表取締役会長は「2019年の球団創設70年の際にまたご縁ができたこと、それだけでもとてもうれしく思っていたところに今回〝DeNAスポーツ〟と大きく領域を広げ、未来に向けてご一緒できる運びとなり、心が踊っております。選手にとって何よりも重要な身体づくりに、食の面からマルハニチロ様のお力を全面的にお借りできることについて、大変心強く感じております。歴史がつないでくれたこのご縁を大切に、マルハニチロの皆様と共に歩んでいきたいと思います」とコメントした。