森保ジャパンで批判が集中しているDF長友佑都(35=FC東京)の〝偏重起用問題〟が波紋を広げている。

 日本がカタールW杯アジア最終予選で苦戦を強いられている理由の一つが、長友のパフォーマンス低下。それでも森保一監督はかたくなに長友の先発にこだわっており、日本サッカー界で賛否両論が巻き起こっている。

 そうした中で〝渦中〟の長友が30日に取材に応じ「みなさんからの厳しいご意見、ご批判もありがたい。みなさんがいろんな角度から長友佑都を見てくれるので、まだまだ成長のチャンスがある」と批判を歓迎。それどころか、以前所属した欧州各国の強豪クラブでの経験を踏まえて「叩くにしても、まだ中途半端。サッカーを盛り上げるためにも、テレビでも取り上げられるくらいじゃないと。本当の意味でファンは増えていかない」とさらなる批判を〝要求〟する異例の呼びかけを行った。

 一方、猛アピールを続けるライバルのDF中山雄太(ズウォレ)は「スタメンじゃないことに満足はしていない。もちろんスタメンで出たいのは当たり前」と対抗心を燃やしている。

 日本の左サイドバック問題は宿敵韓国でも異例の注目を集めている。韓国メディア「MHNスポーツ」は「長友はベテランの起用を重視する森保監督の信頼を受けている。だが、状態が落ちて日本のメディアや元選手、解説者など、ほとんどが批判している。〝過度なベテラン好み〟というわけだ」と厳しく報道。さらに「長友はこれに反論できる活躍を見せられず、批判の対象になっている」とバッサリだ。

 森保ジャパンのベテラン重視主義は、隣国でも奇異に映っているようだ。